クリティカル・マス 自転車撤去反対

サパタです。8月8日にクリティカル・マス(Critical_Mass)をやりました。スローガンは「自転車撤去反対」、「貧乏人から駐輪場代をとるな」、「無料駐輪場を作れ」、「警察は自転車の職質をヤメロ」。これを掲げ自転車で3条〜4条の繁華街を疾走した。10人に満たない数でも車道を広く使え、この解放感は普通のデモストレーションでは経験できないものだった。車道が車だけのものに見える現実が、錯覚にしか過ぎなかった。沿道からの反応もかなりよく、自転車を押してたおばちゃんが「そうや、そうや」と手を振ってくれたり、高校生が自分も京都市に取られたとしゃべっていたのが聞こえた。今度はビラを撒きながらクリティカル・マスができたらなお効果的だろう。自転車を乗る自由を求める表現は何ものにも代え難い喜びだった。この自由への欲求は京都市は止めることができない。

補足すると京都市は今年の4月から3条〜4条の区間で毎日路上駐輪の自転車撤去を行っている。京阪や阪急、地下鉄など多くの駅があるにもかかわらず、一切駐輪場が駅にありません。駅から遠くに少数だけ駐輪場があるが、キャパシティ−は少なく、また有料駐輪場です。駅利用者や買い物客が路上で駐輪を行っているのは当然だ。一方で4条のジュンク堂前では書店の買い物客の自転車が毎日数十台撤去されている。
なぜこのような状況が生み出されているのかというと、京都市の自転車行政のめちゃくちゃのせいでだ。
なぜ毎日自転車撤去をやっているのか京都市に聞きに行ったときのこと。担当者は、「ある市議が観光地の3条、4条で自転車が止まっていると美観的に好ましくないので撤去をしてくれ」と、強く要求があったことを理由にしていた。鴨川条例もそうだが、生活者の空間を、観光、商業空間としてつくり変えようと「美観」を持ち出すのはもうたくさんだ。
また市の条例に「駐輪場を設置する場合有料にしなければならない」ことが明記されているので、無料駐輪場を作るつもりもないといっている。自転車はエコな乗り物だと当の京都市が言っているにもかかわらず、自転車への憎しみの政策を行っているしか思えない。実際自転車がいかに迷惑かというパンフレットも作っている。そもそも貧乏人が多い自転車利用者が、有料で自転車を止めるなどという習慣はないのである。京都市がやるべきことは自転車撤去でなく、無料駐輪場をつくることだ。