ユニオンSOCOSOCOの活動

京都精華大学というのは、京都にたくさんある大学の中のひとつである。そこでは現在、3年でクビ切りされる契約をした教員たちがたくさん働いている。その教員たちの数名は、いま、首切り直前である。教員たちが働いている部署の募集が在職中にかけられてしまうし、学生に向き合う時間も3年のみである。もちろん、他の大学や、大学ではない企業等でも、このような不安定雇用は、いまや珍しくない。だが、精華大学では嘱託教職員組合がつくられ、3年で雇い止めという制度に対し、それはおかしいんじゃないかという声をあげた。さらに年末にはハンガー・ストライキも行われた。じっしつ、後期の終了はもうすぐだし、学生に向き合う時間も、ほとんど残されていない。そんな中でも、教員たちは学生と向き合う時間を大切にしている。首になるなら後はどうでもいいと考えてしまうのではないのだ。そのように、ストライキをし、さらに大学の理事会と団体交渉を求めながら働く教員たちの姿は、学生にとってどう映るだろうか。おかしな制度におかしいという言葉を対峙させることができることを、すでに働いているし、これからも働くだろう学生たちの目の前で、示すということは、学生にとっても重要なことだろう。なぜなら、労働法や労働者の権利は就職講座で学ぶ機会がほとんどないからだ。大学という場は、そのような学生と教職員が出会いうる場である。制度として維持される大学ではなく、異議申し立てを通じ、自らつくっていく大学という姿を、ユニオンSOCOSOCOは、見せている。大学はそのような出会いが起こりうる場所であるが、そのような出会いが保証されているわけではない。お互いが歩み寄る可能性が保証されているのみで、おかしな状況に対し、ともに「おかしい」ということを言うことによって、ようやく学生と教職員が出会いうる。その構成員が大学をつくりあげる。学生と向き合う期間がのこり数日といってもよい、雇い止め直前の教員たちが、学生との対話を拒まず、そして大学側に声をあげている。注目と支援、そして大学側へ抗議を。



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