10月15日集会への呼びかけとアピール
反戦生活は以下の集会に賛同しています!
かえないで!!教育基本法 10・15京都集会+デモ
10月15日(日)13時半から
コープイン京都(柳馬場蛸薬師上ル)にて
http://hawk2.kyoto-bauc.or.jp/coop-inn/kyoto/access/map2.html
集会内容
■駒込武さん(京都大学教員)
「全国に先駆けた教育改革?!京都における『ジュニア日本文化検定』
の動き」
■リレートーク それぞれの現場、立場から教基法改悪を撃つ!
■大内裕和さん(松山大学教員)
「教育基本法「改正」を問う?愛国心・格差社会・憲法」
◇16時40分〜デモ出発!(みさ山公園→四条烏丸→四条河
原町→市役所前解散)
以下、反戦生活のアピール文
教育基本法改悪反対!なかまたちへのアピール
自民党を「ぶっ壊す」と絶叫しながら登場した首相はもはや去った。ここ数年間にぶっ壊れたのは、アフガニスタンやイラクであり、ほどほどに生きる生活の枠組み、おまけに私たちの未来への想像力だった。日本経済は回復をとげ、成長を続けているという。日本は豊かな国だという。そのじつ、外に対しては超大国にいわれるままに侵略戦争に参戦することで「列強」の地位を確保しようとしつつ、内に対しては可能な限り長く、一円でも安く、おとなしい人々を働かせ「国益」を得ようとするこの国のあり方は、醜く貧しい。
その国に生きる私たちが「バラ色の未来」が想像できなくなって久しい。驚くべきことに、この社会に長く生きている人びとの多くは、ながらく「バラ色の未来」を想像して生きてきたのだ。現状を肯定して生きるにせよ、社会変革を志して生きるにせよ、そこにはそれぞれの、なんしかの賭ける未来があったのだ。
未来は希望と別れ、不安との伴走をはじめた。誰がつくったのか、どこでできたのかもわからないものを食べ、隣りにいるのがどんなやつかもわからず、毎年毎年テレビは「今年は異常気象」とのアナウンスを繰り返している。ぼちぼち仕事をして、ぼちぼち暮らしていくことを望むことが、とんでもなく困難な時代になった。しかし、この漠然とした不安を突き止めようとする前に、一方ではもっと別の「不安」(例=ミサイル)が繰り返し煽られ、他方では安っぽい優越感をなんとしてでも売り飛ばそうとしている(例=『嫌韓流』!)。そして偽物のつながりを(例=ワールドカップ!)。それらは、幾重にも折り重なった従属をまとうみずからの身体を直視しまいとするために浸る、腐臭をはなち濁るドブだ。
そして、日本が新たに選んだ安倍晋三とは、戦前から三世代にわたって培養され続けた、日本国家権力の中枢を占める意志が要約された人格である。その率いる政府が、さしあたりやろうとしていることははっきりしている。「国益」を名のりつつ実は一握りにすぎない富裕層を、より金持ちにするべくルールを書き換えること。それにより国境を越えて引き起こされる衝突に対して、軍事力をもって対することも平気でやってのけるだろう。他方それでは誰もついていけないので、「同じ日本人」である気分を養っていけるように、また、歯向かって孤立してはならないと思わせるために早いうちから愛国心を叩き込む、ということだ。それは、教育の名の下に「主人」と「仲間」とは誰かを刻み込む暴力である。それゆえ、この国会において、政府がもっとも書き換えたいルールは、教育基本法である。かつて日本帝国主義が、植民地支配の際に最重要視したのが教育政策であったことは、今も同じである。
かけがえのない命、世界に一人のわたし、いろいろいわれてはいるが、そのかけがえのないただひとつの私が、一人きりではどうしようもなくこの世界に対して無力であるのもまた事実ではないか。あらかじめ、従うべきものと共存するものが、決められている、そうした状況では、なにか自分の考えを述べたいと思っても、身近にいる人間とも話すことができない。壁は国家権力だけではないだろう。
私たちが呼びかけるのは、ならばそれを一緒はできないだろうか、ということだ。私たちはみなバラバラの存在だろう。それでも同じところもあるはずだ。互いに異なるもの同士が、同じところに踏みとどまるとき、それを団結とよぼう。異なるものが話しあい、議論し、それでもその関係をあきらめず、共に歩を進めようとするとき、それを連帯とよぼう。そして自分たち自身の団結を!自分たち自身の連帯を!
提起したいことは、私たちが何度でも出会いなおすことだ。自分が変わり、私たちが変わってゆき、世界が変わってゆくこと。黙ってのたれ死ぬか、無理矢理生きることで、他の誰かが死ぬかしかないような世界を終わらせることだ。
押さえつけ、封じ込めた自分自身が、また別の人と出会いなおすところからたたかいははじまる。踏みにじるのも、踏みにじられるのもごめんだ。私たちは、声に出しかけ、飲み込まれた無数のつぶやきの発声できる場をつくる。それを圧殺しようとするものとたたかう。声をあげよう、あなたの、わたしたちの解放のために!
全ての踏みにじられた人のために。 反戦と生活のための表現解放行動