ADB KYOTO PROTEST


5月4日、京都の国際会館でおこなわれたADBの開会式に対して、有志による抗議行動が行なわれました。
前日には、京都精華大学でシンポジウムが行なわれ、そこでの議論を踏まえた取り組みでした。連日の企画でもう疲れた・・・・そういえば、ぼくたちの写真で記事が配信されています。
ADB meet looks beyond poverty to energy
Bank boasts 'clean and green' projects but protesters beg to differ By ERIC JOHNSTON
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20070505a2.html
シンポジウムの報告は、パネラーの一人として参加してくれた大屋さんが近いうちに書かれるそうなので、また紹介します。
僕もパネラーの一人として参加して、反戦運動に携わってきた立場から発言を行ないました。2001年以降のブッシュ政権における「対テロ戦争」と、アジア開発銀行などの開発融資の動きが、ある種のパラレルな動きを見せている事。それは、2004年末に発生した、インドネシア地震・大津波への「復興」支援と称して、自衛隊が三軍統合での軍事演習的派遣を行なわれた、「災害救援」活動ともリンクしている。
現在、アーミテージリポート2の発表以降、日本・オーストラリア・インドの軍事的関係は、3月の日豪共同宣言、四月の日米印軍事演習などにみられるよう、着実に実質化をすすめている。これは、一つには対中国の封じ込め路線の現れであるが、また一つには、アジア開発銀行が主要な対象とする東南アジア諸国への軍事的ににらみをきかすための同盟でもあるといえる。東南アジア諸国においては防衛協力、海賊対策の名の下に軍事的連携が深められており、その軍事的インフラ整備はアメリカのヘゲモニーのもとにおかれている。「新しい開発」もまた、軍事における再編強化と軌を一にしており、それは一面での新自由主義路線と、弾圧強化の国家主義が相まって現われている日本の情勢とも重なり、9条改憲への動きは日本国内「構造調整」政策の集中的な現れであるといえるのではないか。開発に反対する運動と、戦争に反対する運動が、相互乗り入れをおこないながら戦線を拡げていくことが求められているのではないか。というようなことを発言しました。
ちょっと前に読んだ、マイク・デイビスの"Planet of Slums"がとても参考になりました。

Planet of Slums

Planet of Slums