今日これからデモ!(成瀬)

「大・当事者デモ」

日時:2008年7月20日(日)16:00開始(ちょっと早めにお集まりください)
集合場所:仏光寺公園(四条河原町を200mほど南に下り、東入る。木屋町仏光寺の角)
デモのコース:仏光寺公園→京都市役所

主催:すべての当事者たち
呼びかけ人:日本自立生活センター(JCIL) 京都頚髄損傷者連絡会 ペンギンの会 かりん燈 万人の所得保障を目指す介助者の会

今日これからデモがあり、一個人として参加したいとおもいます。呼びかけ文のひとつがこちら。

前略

障害者自立支援法が施行されて以来、来年2009年4月で3年経過することになります。この法律では3年後に見直しをすることが定められており、次の4月には介護報酬単価の改定をはじめいくつかの改正が行われます。厚労省内では、見直し事項がすでに検討されはじめており、7月末〜8月初めには大まか予算枠も決定することになります。

そのため、障害者当事者をはじめとする各当事者としても、今からきちんと当事者の声を社会や行政に強く訴えていかないといけないと考え、デモを企画した次第です。

また、今回のデモは、身体・知的・精神それぞれの障害者当事者はもちろん、厳しい労働環境におかれたヘルパーや、不安定な生活を強いられている人々もみずから当事者として自分の思いや気持ちを訴えようとの趣旨で行います。

デモ行進は、きっちりと自分たちの問題を訴えるとともに、派手な装いや、楽器などを鳴らして、楽しく華やかにやりたいとも思っています。

みなさま、楽器を手にしたり、おもしろい格好をしたりして、デモにご参加ください。

なぜ、「呼びかけ文のひとつ」というような書き方をするかというと、この「大当事者デモ」と題されたデモでは、参加するそれぞれが、なぜ自分が参加するのかを意思表明することを大事にしたいということを、先日お会いした呼びかけ団体に所属するある方が述べており、それにとても共感したからだ。

当日配布するビラも、そこに集ったそれぞれの団体や個人が、障害者自立支援法批判をテーマとして用意するとのこと。僕は、こうしたスタイルがとてもいいとおもう。ある行動をひとつのビラが代表する必要はない。ある行動に集まるべきだと思えば、その意思の数だけ呼びかけのビラがあってもよい。そこに必然的に生じる齟齬から討議が生まれ、その過程のなかにこそ、新しい社会の萌芽があるのではないかと思う。

デモをやる意味ってあるんですか?と良く聞かれる。まっとうな質問だ。それは世の中のしくみがかわるからではないだろう。一回のデモや署名ではこの世の中はさしあたり変わらない。
それでも、僕がデモに参加する意義があると思うのは、意思表示・示威行動をするという行為そのものを歓迎するからだ。歓迎にせよ、批判にせよ、自分がいまどう思っているかを表明することそれ自体が「民主主義」を支える根幹だ。ふだん、ひとりで、あるいは仲間うち思っていることを、まったく違う見解を持つ人びとをも含む公共空間で表明すること。政治家や官僚にまかせず、まず自分の考えを述べること。それがひとつの独立した人格である自分自身が生きる出発点なのではないだろうか。ひとりひとりが、自分自身にとってどういう未来が望ましいかを集団的なかたちで語ること、それがデモであり、それに「意味がない」とする力が強いとすれば、それはなんと冷たく恐ろしい社会だろうか。そしてその「冷たさ」が自分自身にも刻み込まれているとすれば、、

バンプオブチキンBUMP OF CHICKEN*1の「ギルド」という曲には以下のようなくだりがある。

その場しのぎで笑って、鏡の前で泣いて 当たり前だろう 隠してるから気づかれないんだよ

あ!ダラダラと書いてるうちにデモの時間が迫ってきた!ぼちぼちいかねば。ぜんぜん読み返しもなんもできてへんけど、、、、それでは、また。

*1:音楽バンド。どうも若い独立系左翼活動家のあいだではこういう「売れまくっているバンド」は総じてあまり評価が高くない気がするが、僕はこのバンドが示す、世界と自己自身に対する変革願望には迫力すら感じコトがあるし、その聞きやすいメロディーも大好きだ。いずれ「好きなものは好き」とでも題して好きな曲の紹介がしたいな〜