7月31日、K君を我々に返せ

  



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これは2006年の話であり、われわれの友人に対し
民主主義を60年にわたり宣言しつづけた国家の
隣国の人権侵害に対し厳粛に抗議を行うその裏で行われた
人々の自由や生そのものを根源的に否定するための御伽噺である。







むせかえるような暑さの中、われわれの自由は縮小しつづける


 K君は、「日本」で二番目に大きな都市でうっとおしい日々を過ごす、高級マンションに悠々とくらすわけでもない我々とわりと近しい種類の生活を送る人間である。
もしかしたら「日本人」かもしれないK君は、ある理由でこの一ヶ月をその他多くの人々とは違った環境で生きなければならなかった。
それはもはや遠い国のお話としてしかイメージしきれない
国家警察による尾行、待ち伏せ、ゴミあさり、ストーカー、郵便物の検閲である


K君を尾行すべき理由は何だったのだろうか?
脳を侵食しとろかすような暑さの中僕は想像する。
彼が野宿をしている人を支援していたからだろうか?
彼が国家による戦闘・殺人行為や、企業による支配に反対していたから?
彼が国家そのものを否定しようとしたからかもしれない
いやきっと、それは彼が天皇の奴隷であるということを拒否したからなのだ。


 ここでもう一人の「彼」に登場してもらおう
「彼」は東京という都市の中心部で、森のように大規模な庭園で日々を過ごす
次の神のポストを約束された男だ
もしかしたら彼にも悩みがあるのかもしれない
監視されているという意味では彼も同じといえるだろう
インターネットを使っているだろうか(いいや多分そんなことはない)
どちらにせよ中世の昔話か、一昔前の「少女漫画」のような現実を生きる彼は「皇太子」と呼ばれているようだ。
彼は関西の地で行われる体育大会に、本人の意思はともかく参加することになった

むせ返るような夏の出来事である









3,4…5人。焼けたアスファルトを踏みしめる革靴の音。「脅迫」という言葉は我々のものではない


一ヶ月が過ぎようとした7月の終わり、K君は、きわめて一般的で、あたりまえの質問をぶつけようとしていた
「なぜついてくるのか?」…悲しいことに、おそらく変装をしていたその男は答えることができなかった。
答えたとしても、何ら論理的な答えは持ち合わせていなかっただろう。
この一ヶ月で何か尾行の理由になるようなことが見つかればよかったのだが、あいにくK君は天皇にウ○コを投げつけたコペンハーゲンの反天皇主義者達とは違い、何か起こそうなどと考えてもいなかったからだ…
K君がこのあと激昂し、男を追いかけたという行動を問うことはしかし
この一ヶ月、「誰が誰に対して脅迫を行ったのか」ということを問わずしてなりたたないだろう。
しかしこの国の警察はそんなことを考えなかった。この行動によってK君は「脅迫罪」で逮捕されたのだから




事件がおきた日付はこの日記を書いている一週間ほど前の事だ
あなたがもし自由を享受していると思っていたら
それはあらかじめ制限された上のもので
可変的で、現在ではほとんど消えゆく運命にある自由だと
われわれは宣言しなくてはならない



…もし何もしなければ



7月31日K君「予防拘禁」逮捕弾劾!
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