撤退前夜キャンペーン派兵兵をとめよう9・11デモ

サパタです。撤退前夜キャンペーン派兵をとめよう9・11デモ報告です。
 強い雨が降りしきる中総勢50人〜60人ぐらいがデモに集まった。(デモ申請では25人って書いたのは、守りすぎやった!)反戦運動の力が関係する中で、初めて海外からの自衛隊の撤退を部分的でも実現できそうだという、歴史的な状況の中、みんな気合が入って、集まったと思う。前回のデモより年齢層が高めで、平日の方が、仕事帰りの人が参加しやすいのかと感じた。
 コースはというと、京都でも有数の飲み屋街である木屋町通りを歩き、いつもの繁華街ルートの4条河原町から3条河原町を通るという、異色のコース。ほんとか、うそか木屋町通りを歩くのは京都初の試みらしい。
 警察の五条署が申請書を出さないという妨害を行ったため、4時間半粘って、やっと木屋町通りのデモ申請を認めさせので、その通りに入るまでに気持ちは高ぶる。しかし雨が降り続いているため、木屋町通りを歩いている人がまばら!それには少しがっかりした。とはいうものの、ネオンがギラギラ照り付ける中、黒旗、赤旗、横断幕を持った集団が「自衛隊は撤退しろ!」とシュプレッヒコールを上げながら進んでいくのは、ある種異様な光景で、通行人が多かったらもっとすばらしいデモになっただろうと、ポテンシャルの高さは実感できた。
 拳を振り上げて、こっちに合わせて叫んでくる若い奴とか、「じゃまだ」とデモの中を敢えて横断する奴とかいて、反応を求めていた方としてはよし、よし!これこそ飲み屋街の醍醐味と思う場面もあった。個人的にはデモで居合わせた人に何らかの化学反応を起こしたいと思っている。それは反発でもいい。社会の争点(路上を歩く行為を含めて)に一瞬でも、その人が向き合わざるをえないような力を作りだしたい。
 みんな傘を差しながらのデモであったため列が間延びしつつ進んだ訳だけど、それはそれで広々とデモが出来てそんなに嫌いではないなあ。(いつも一車線に狭められる日本のデモはなんやねん。全車線デモをするのがグローバルスタンダードやないか!)
音楽にあわせて旗を振るパフォーマーあり、プラカードを掲げて黙々歩く人あり、車椅子に乗った人や、それに付き添って「トイレをもっと広く」とのりのりで歌う人ありと、雑多な集団だった。特に自分はシュプレッヒコールを上げる人々の中にいた。コーラ−の張りのある声が特によかった。最近の仕事のストレスとかが、大勢で大声を上げることで吹き飛んだし。(カラオケ以上の効果)
 アフガン戦争、イラク戦争への加担や自衛隊の海外派兵という6年間の「政治的ストレス」も「反対」と叫ぶことで消化される。一人でニュース見て愚痴ってるより、デモに来て外に吐き出すほうが、集団的な声にできるし、社会のせめぎ合う力の場に働きかけるだけ、よっぽどお薦めだ。そういう意味で今回のは特にコールの魅力を再確認させられたデモだった。

 付け加えるとデモ前とデモ後カンパを集めたら1万円以上あつまったのはうれしい。デモするにも色々お金がかかるので、こうやって集めていけばもっといいデモができるはずである。

 最後に安倍政権が辞任した件について述べたい。安倍の辞任に追い込んだという事実は大きいし、私達の力は再評価されていい。さらに言えば個人的には国会解散総選挙を求めたいし、そのチャンスでもある。もう政権のたらい回しはたくさんだ。
 注意すべきは自民党が権力を握り続けるというその一点だけで結合してきた政党であることだ。それにしがみつこうとする姿勢は凄みさえある。今回も自民党内での擬似的な政権交代を行い、あたかも画期的な変革が行われたと演出するため、なりふりかまわず行動するだろう。歴史的にも田中角栄ロッキードで捕まれば、クリーン三木だと、常に権力闘争を党内で形成しながら、反対派を温存して、主流派がつぶれればそれを登場させるというプロセスを繰り返すことで、政権維持を行ってきた。
 もうすぐ党首選挙が始まるが、テレビや新聞でも多くのスペースがそれに割かれるだろう。私達は観客としてそれに注目してしまい、この絶対に参加が許されない擬似政権交代劇に意識がハイジャックされる危険性がある。
しかし私達は一つのことに集中すればいい。
 戦後約50年間、政権を握りつづけておぞましい日本を作り上げてきたのは誰の責任かと。最低賃金が700円で働かされ、多国籍企業、資産家は空前の利益を上げている構造を作ったのは誰かと。
アフガン、イラクに住む人々の憎悪を煽り対立させ、生活を破壊しつづける米軍に加担しつづけたのは誰かと。
 首相を交代せざるをえないのは自民党にとっても大きな賭けである。敵の弱みを最大限突き、自民党統治権力から追い出すチャンスでもあるのだ。
 私達は10月8日(月)、15:30(14:00集合)三条河河川敷から撤退前夜キャンペーン第2弾のデモを行う予定である。テロ対策特措法を最後まで廃案に追い込み、自民党を窮地にたたせよう!みなさん是非参加を。