まごころ支援反対!自衛隊の駅伝参加に抗議しよう!!!!!★12月21日、全国高校駅伝でビラをまいたよ!


■みなさん!
ブルブルガクガク京都の冬、今年も駅伝お疲れ様です。
私たちは、この駅伝に自衛隊が宣伝のために参加するというパフォーマンスに抗議しています。
■「まごころ支援」ってなに?
この駅伝への自衛隊の「派遣」は、「まごころ支援」と名づけられています。では、このことに一体どういう意味・問題があるのか?ちょっと考えてみました。
 
 駅伝を自衛隊が先導する、ということで、それを考えた人々はどんなメッセージを発信したいんだろう?高校生が体力とチームワークのトップを競う「駅伝」という競技の先頭に自衛隊が立って走る。結論からいうとそれは「日本国民である若者の有能な身体能力」=全国高校駅伝に軍事・戦争をつなげることであり、そこには日本政府の「強い国家」「強い軍」の存在を内外へと積極的にアピールし、印象をすり込もうという意図があるんじゃないだろうか、と私たちは思う。
 いま民衆が求めている政治とは「軍事や国力の強さ」のアピールであるだろうか。ちがう。一部の金持ちたちが興じたマネーゲームにより噴火した、世界恐慌によって疲れきった私たちの暮らしに求められているのは、「富国強兵」ではないことは間違いない!
 国内を見ていると、この冬、金融危機を背景とした「派遣切り」とよばれる事態に私たちは直面しているけれど、大量にクビを切られる派遣労働者が冬を生き抜くための方策はどうなる?もうすでに多くの人が路頭に迷い、自殺を考える人も少なくない。
 外交においては、イラク戦争アフガニスタン戦争。「北朝鮮」への敵視政策。日米の軍事同盟や世界トップレベルと言われる軍事力(自衛隊)を背景にしたり、貧富の格差を背景に第三世界の人々を搾取するために殺すのではなく、一部の金持ちのために資源や商品市場を争奪し合うような貿易ではない、どんな国のどんな人々とも困ったときはお互い様の、そんな外交関係の構築こそが求められているんじゃないか?
 最近、日本を「戦争ができない国」から「戦争ができる国」にしようという動きが加速している。そんな体制を日常から組み替えようとする政策がスポーツ祭典や防災訓練への自衛隊の参加、自治体や民間への有事の際の動員を義務づける「国民保護計画」というかたちで強まっている。駅伝への自衛隊参加もその中に位置づけられるだろう。
 この転換は今日に始まったものではない。近年でいうと92年のPKO国会あたりから、日米安保強化のガイドライン法、アメリカ主導の戦争への"参戦"にほかならないテロ特措法・イラク特措法、戦争屋アメリカの軍隊と共に戦闘して行ける「周辺事態」「集団的自衛権」などを定義付け国民保護計画を遂行させていく有事立法の制定、従順な国民を上から作り上げていくための教育基本法改定、海外派兵を本来任務へと格上げした防衛庁「省」昇格、日本の戦争参加を阻止してきた平和憲法を変えるための手続き法である国民投票法、派兵の既成事実化を狙った派兵恒久法案、さらにはそういった流れに追い打ちかけるかのようなスーダン派兵、ソマリア沖海賊派兵案などなど、この国の支配者たちは着々と戦争準備を進め、戦争しても何もいいことがない私たちを利用しようとしている!バカにするな!イラクに「大量破壊兵器」なんてなかったじゃないか!国家のいうことなんか信じられないよ。
 ここで歴史をふり返ってみよう。戦前の天皇を中心とした軍国/帝国主義を根底から支えていた旧制学校制度の下では、武道が必修の授業だった。古今東西、武術やスポーツは「良質」な兵員を供給するため、国威発揚のために支配者たちが利用した競合制度の下、国家主義的に庶民の身体を改造するための手段とされて来た。体育の授業とは誰のために、何のために型にはまった規律的な動きをしつように、強迫的に、迫られるのか?私たちは自由に動き回りたい!生きたい!
 
 「対テロ」戦争の名の下に、イラク、アフガン、パレスチナなどで殺されていったなんにも悪くない人々、すさまじい殺傷能力の兵器で空爆されながら生きる人々、徘徊する兵士に有無をいわさず射殺される街の人々など、戦争の被害者たちから私たちが求められていることはいったいなんだろう。
 遠い海の向こうの人々だとしても、そこに生きているのは私たちと同じ、人間だ。恐怖の感情も同じだ。殺人におびえて暮らす人々への想像力を!人類を恐怖に陥れる戦争の廃絶を!
 戦後、平和憲法の存在により日本で生活する人々は戦争/軍事を意識しなくても済んできた、しかしこの先は違うのだ!ということを日本国家は懸命に私たちにアピールしようとしているんだと考えられないだろうか。戦争はあなたのすぐ背後までしのびよっている。
高校生を「動員」し軍の広報PRを進める国家にご注意下さい。
 

  • 「まごころ支援」とは・・・

本駅伝での自衛隊の活動は例年通りであるらしく、20日開会式・21日閉会式への幹部の出席、先導/中間/最後尾にジープで着き無線連絡、京都陸上競技協会の審判員をジープに乗車させ伴走し審判や記録の補助、中継所への物資の運搬などを三十人程度でやることになっているという。