首切り職員村

 村は、開村2週間目を迎えている。
 現在、京都大学時間雇用職員組合の組合員2名がストライキを行っている。http://extasy07.exblog.jp/
 このストライキを支えるために、広域な社会的連帯をもとめて、時計台前のクスノキのところで首切り職員村を開村している。5年間でだれかれかまわず時間雇用職員の契約更新を拒絶するという京都大学の、そして国の、独法化以後特に強化された労務管理政策に抗議する組合活動を、当局だけではなく広くいろいろな人に知ってもらいたいという思いから村は運営されてきた。

 24時間態勢で1週間つづけていると、村には様々な人が訪れる。ホッカイロや食材やら様々な物資が差し入れられ、こたつを囲んで談笑が繰り広げられる姿もだいぶ板に付いてきた。通りすがりに「がんばれ!」と声援を送ってくれる職員らしき人がいると、なぜだか涙がでるほど嬉しくなってしまう。
 なかには木刀をもってからみに来る人もいたが、肩肘張らずに話をしていくと、なんだかよくわからないが最後は「がんばれよ」といって笑いながら帰っていった。1日数回悪罵を投げつけられるが、腰を据えて気長に構えて村はここにあるという気持ちで、落ち着いた対応が村ではとられている。

「私たちはここにいます」
 人間の存在とは、どこかの誰かが中心になり成り立つものではなく、いまそこにいる1人1人のあなたの存在が中心であり成り立つものだと思う。
 どこかのだれかがあなたの痛みを騙ったとしても、それは自分の痛みではないのだと考えることだってできる。
 敷地面積62億円の渋谷の高級住宅街の豪邸でくらす麻生太郎おぼっちゃまを先頭にして構成されている現政権や、年収数千万の官僚や大学を支配する者たちに、劣悪な条件で酷使されてきた人の痛みがわかるとは思いづらいが、やっぱりそれをわかってもらい、5年間条項を撤廃して頂きたいと思う。
 村は増々生活臭を漂わしていくことになるであろう。そう、支配階級が「くさっ(萎)」と感じるまで…。


 <首切り職員村の住所>
〒606-8317京都市左京区京都大学時計台前首切り職員村


反戦生活ストライキ支援有志)