Civilians killed in Afghan raids 「アフガニスタンにおける襲撃で殺傷される市民」

今年も、イラク開戦の日である3月20日には京都でもデモが行われる(詳細はまたわかりしだいブログに掲載します)。
自衛隊の撤退を求めてデモをするわけだけれども、デモに向かう前に現地のことをわずかでも知りたいと思い、ニュースをこれから少しずつでも紹介していきたい。
ちょうど、イージス艦が日本国内で小さな漁船を潰したことが報じられた日、インド洋での給油活動が開始されたというニュースがあった。その給油先の不明瞭さに関しては、もっと国会などを通じて追求していくべきだが、他方でISAFへの参加の問題など最近はあまり議論されていないが、重要な問題である。今回のニュースはアフガニスタン軍、ISAFの活動を知れるようなニュース。

アフガニスタン軍とNATO軍による、アフガニスタン南部および南西部におけるタリバン戦士たちに対する攻撃が市民を殺している。その内には子どもも含まれていると地方当局は述べている。南西地方のFarahでは10人が殺されたと報じられ、南部地方のHelmandでは他に二人が犠牲になったという。市民の犠牲者数に関して、当局の数字は混乱している。Farahの警察署長、General Khialbaz Sherzaiは月曜日に以下のように述べた。「Mullah Malangというこの地域のタリバンの指揮官がターゲットであったが、犠牲者の中に彼はいなかった。」アフガニスタンで、2007年一年間におこなわれた戦闘の過程で1977人の市民が殺害され、その中の240人は外国軍の空爆によって命を落としているとアフガニスタンNGO”SafetyOffice”は発表している。アフガニスタンの指導者たちは、くりかえし国際的な軍隊にたいして、注意深くターゲットを選ぶよう要求している。日曜日のFarahへの攻撃には、陸軍も空軍も参加し、Bakwa地区でおこなわれたのだが、二人の女性、三人の子ども、四人の男性が殺害されたと、同地区長は述べた。

Conflicting accounts 混乱する説明
Farahの首長であるGhulam Mohaidun Balouchによれば、死者の大半はタリバンの戦士であるという。10人のうち、八人がタリバン兵と指揮官の妻、子どもであったとのことである。
Balouchはまた、Heratの近くの地域に駐留するイタリアのNATO軍が巻き込まれたというが、NATOが主導するISAFはFarahにおける空爆では誰も巻き込まれなかったと主張しているのである。
Helmandの首都である、LashkarGahでは、NATOの主導する軍隊が、一晩中市民の家を襲撃し、一人の男性と子どもを殺したと、同地区警察長官Mohammad Hussain AndiwalはAFP通信に対して述べた。「軍隊は、家の持ち主と幼い少女を殺害した」と彼はいった。

Uruzgan violence  Uruzganの暴力
日曜日のUruzgan地方のDeh Rawood地区での掃討戦を通じて、10人近くのタリバン戦士をアフガニスタン軍が殺害したと、地域警察長官 Juma Gul Hematは述べた。アフガニスタン警察が主導する同作戦は現在も継続されているようである。「9人のタリバンを殺害した。8人のタリバンの屍体が戦場に残されていた。警察側の犠牲者はいない。」先週、合衆国の非政府機関による二つの調査が、戦争に勝利し、経済を発展させるための新たな国際的な努力を抜きにしては、アフガニスタンは再び元の「失敗国家」に戻り、テロリストの避難所になる可能性があると述べている。

アルジャジーラ」英語版ウェブサイトより。police chiefや、district,provinceといった訳語はアフガニスタン現地の制度に則して訳出されるべきやと思いますが、よく知らないので、不正確です。雰囲気、ということで。 仮訳:成瀬
ソース:http://english.aljazeera.net/NR/exeres/DE2FAA4F-2039-443D-BCA8-B192E8983223.htm