NO! G8 三里塚ライヴ2008「Return of GENYASAI」


6月21日、成田空港C滑走路のど真ん中にある空港反対派の土地、木の根ペンション裏の庭にステージを作って、昼間から真夜中まで、NO! G8 三里塚ライヴ2008「Return of GENYASAI」というライブイベントが行われました。旧青年行動隊のおじさんたちを中心にしたバンド、東京のアナルコパンクス、スペインはバスク地方から来たパンクロッカー、などなど、ものすごい雑多で楽しい空間が創出されました。天候にも恵まれ、100人以上が集まりました。収益は今年7月の北海道洞爺湖G8反対現地闘争にカンパされるそうです。
面白かったのはみんながそれぞれ自分のペースで自主的に共同作業をしていった結果、今まで味わったことのないインターナショナルな味のカレーとか(笑)さまざまな、想定外にして想定以上の結果が生まれたことだと思います。まさにアナーキーイズオーダー!
イベントがあったのは21日でしたが、翌22日からサミット厳戒体制ということで、危惧されていた弾圧や混乱はありませんでした。杞憂でよかった。
新しい綺麗な出荷場や、飛行機が上空スレスレを飛んでいくB滑走路付近の東峰(とうほう)神社も見学せてもらいました。東峰の古い出荷場では連日の騒音に専従の方が体調を崩してしまわれたということで、やっぱ空港ナンセンス!です。
空港で働いていたある警備員が仕事のストレスから「空港を爆破する」というメールを送り逮捕されてしまったという事件のあったことを聞きました。推進派の一つの意見には空港は雇用を生み出すという理屈もあるのですが、雇用の質は非常に悪いようです。また、大木よねさんが住まわれていたことで有名な取香(とっこう)部落近くにはホテルや駐車場がたくさんあるのですが、条件派の人が建てたというホテルのなかで、成田へのアクセスが改善されゆく中で経営が立ちゆかなくなり、ビジネスホテルに買収されてしまったという例もあったそうです。
反対派の人も条件派の人も、空港職員でさえ、圧倒的な生活破壊にみまわれていることがよくわかります。
イベントが終わったあと解体したばかりの豚や新鮮野菜に舌鼓を打ちつつ、来年もまた5月ぐらいにやりたいという意見が出て盛り上がりました。運動に生活を合わせるのではなく、まず生活があってそこから運動が生まれる。G8反対現地闘争にもその作風が引き継がれていけばいいなと思いました。夢は広がるばかり。これからますます面白くなりそうです。
(yamane)

People's Noise Against The Airport Noise